【鉾田駅保存会】第6回車両公開イベント実施(11/30)2008年11月30日 23:59

 調子は良く無いがとにかく起きる。
 隣の実家から甥っ子用に買ってあるプラレール一式の入ったプラスチックカートン3個を引っ張り出し、今の家を建てる前に那珂湊に居た時に使っていた絨毯をガレージの天袋から引きずり出して初号機につめしこむ。
 今日は鉾田駅でのキハ601とKR-505の車両公開イベント。平日の通勤よりは若干遅めの8時すこし前に家を出発。鉾田入りは9時前。

 鉾田駅跡地に着くとNさんが先着しており、キハ601の車内から昇降用の階段を引っ張り出しているところ。タッチの差で車両からの階段の搬出は手伝えず、収納場所の石岡側側扉から設置場所の中央側扉への移動のみのヘルプ。次はトイレの開錠、使用停止の鎖を外し、使用可能の看板をかける。

 その後手分けして11時からの車両公開イベントの準備。先ずは10時のホーム入線に向けて暖気運転のため、KR-505に向かう。鍵を開け、手ブレーキ、手歯止め、緊急ブレーキSW等の転動防止処置がとられていることを確認して、バッテリを生かし、下に降りてガバナを操作しスタータを回してエンジンを起動する。いつも通りの一発始動。空気圧が上り、エンジンの回転が安定したことを確認してKR-505を一旦施錠し、キハ601に戻る。
 キハ601客室内の物資で、梯子や脚立、電動工具など車両公開に必要ないものは、鉾田方運転台に集約し鉾田側客室には持参の絨毯を敷き、プラレールのカートンを車内に搬入して、子供向けのプラレール遊びコーナーを準備する。
 Nさんは今日に向けて完成させた力作のHOのキハ601etcを走らせるべく、鉄道模型展示台のHOトラック対応拡幅改造の最後の仕上げとレールの敷設。
 アルミの脚立を出入り用の昇降階段とは反対側の中央扉の脇に出し、その上にエンジン発電機を載せる。蓄電池箱を開け大容量バッテリーチャージャーを接続し、エンジン発電機からバッテリーチャージャを介してキハ601に電力を供給できる状態にする。
 その間に、いつも鉾田駅跡地の緑化作業等を手伝っていただいているひたちなか市の方、硬券の記念入場券を準備いただいたりといつもイベント時にお手伝いをしていただいている鹿嶋市の方、そして県外への長期出張から一時帰宅中のOさんが相次いで到着。
 鉾田駅解体時に『ネバーギブアップかしてつ』が譲り受けた物を借用している鉄パイプ製の改札のラッチをキハ601から降ろし、当時改札の有った付近に並べる。
 関東鉄道さんに連絡してある車両の移動予定時刻の10時近くになったので、移動区間の軌道敷きへの立入り抑止ロープを設置した後、KR-505に向かい、手歯止め撤去、手ブレーキ緩解、緊急ブレーキスイッチ切りの順で転動防止を解き、ブレーキ試験(込め緩めによるBC圧の確認)、その後Nさん運転で先ずは微速での起動試験と制動試験。以上の確認の後、Oさんの手旗誘導でKR-505を歩くような速さで慎重にホームまで移動する。ルーティンの作業ではあるのだが、全員が毎回一番緊張する一時である。
 ホームに留置後、手ブレーキと緊急ブレーキスイッチを扱い転動防止をした後、側扉を開錠して開扉し、KR-505車内に保管しているベンチをホーム上に出す。それから鉾田駅の駅名標のレプリカをホームの駅名標の枠に取り付ける。
 その間にキハ601車内ではグッズ販売エリアの準備が平行して進められている。
 いつもバタバタではあるのだが、開場予定の11時前には一通り準備作業は終わり、とりあえず落ち着く。

 今回の車両公開は特に目玉となるイベントを意図的に設けない『緩いイベント』としての実施。スタッフである我々もグッズ類の店番以外には特に開催時間帯はやることが無い。Nさんには鉄道模型の展示運転に没頭していただけるし、おいらはおいらで、訪問者の方々との交流の時間が充分にとれる。とはいえ、その地味さのせいかイベントとしての客の入りはいささか低調。
 プラレールコーナーは閑古鳥が鳴いている。いつも思うことだが、このコーナー、全て子供の自主性に任せるか、有る程度のレイアウトを先に大人が作ってやっておくのが良いのかは子供の年齢によって変動するファクターもあり難しいところ。今回は、親子連れの方の滞在時間が短かく、積極的に遊ばせようとしてくださった方々が少なかったのもいつもより活気が無かった原因かも知れない。

 ゆっくりとした時間が流れ、15時の終了タイムとなる。キハ601の窓の表示類と、乗降用の階段を取り外し、側面をクリアにして短時間の撮影タイム。もっとも、陽の短いこの時期、夏場とは違ってキハ601の北西側側面には陽がささず、形式写真の撮影にはいささか難がある。

 その後、次週の『RailLoad Theater』の開催のため、キハ601に収納してある物資のKR-505への一時移動を行う。鉄道模型展示台を完全に解体し、鉾田方の運転台に収納してある塗料缶等の資材を全てKR-505へ移動する。ここ一年の活動でいつの間にか物資が増えており、思ったよりも重労働だった。

 KR-505を通常の留置位置まで回送し、非常をとった後、手ブレーキを巻き・両運転台の緊急ブレーキスイッチを投入し、床下に降りて手歯止めを設置し、戸締りをして電源を落とし、最後に運転室の乗降扉を施錠する。とりあえずこれでKR-505に関する作業は終了。

 その後キハ601へ発電機等の収納作業を行い、こちらも戸締りを済ませ、Nさんと多少の打ち合わせの後解散とした。