FUJIFILM Finepix S5Pro の誘惑(10/22)2006年10月22日 23:59

 二日酔いと風邪の治りかけで研修で七転八倒した疲れで昼過ぎまで惰眠を貪る。
 起きても天気が悪いので出かける気になれず、ネットをうろうろ。

 未だ日本では正式発表されていないのだが、各カメラ雑誌等には欧米で行われたイベントで発表された、FUJIFILMの新デジタル一眼レフ、Finepix S5pro( http://www.fujifilmusa.com/JSP/fuji/epartners/proPhotoProductS5.jsp )の情報が掲載されており、気になって気になって仕方が無い。

 実は俺が初めて手にしたデジタル一眼レフはFUJIFILMのFinepix S1Proで、その後D70の後に、S3Proにも手を出し、今はD200とS3Proの2台体制になっている。
 もともと手を出したきっかけは、「安いニコンマウントのデジ一眼の中古があったから」というものなのだが、CCDの差か絵作りの差か、Nikonのデジタル一眼レフとは明らかに違う傾向の画像を吐き出すので、どうしてもどちらかのメーカに絞るということができないでいる。

 特に現在使っているS3Proは階調の広さにおいては他のカメラを寄せ付けない強みを持っており、フィルムシミュレーションモードというフィルムメーカの強みを思いっきり生かした発色表現と合わせて撮像素子とその信号処理部分についてはある意味かなり尖がったカメラである。
 ただ、カメラとしての機能という点では、Nikonから供給を受けているボディが銀塩のエントリー機のF80ベースということもあり、ファインダ・機能等に関しては、吐き出す絵に似つかわしくないくらいチャチい作りになっている。
 また、連写性能はかなり劣り、D200とは比べ物にならないくらい遅い。

 正直ボディの点ではS3Proの後継機が出たとしてもD70ベースが良いトコだろうと考えていた。
 ところが今度のS5ProのボディはなんとD200ベースだというのである。
 D200といえばファインダ周りの光学系でも評価が高いし、AF測距点は11点、10ピンターミナルを装備しGPS情報の入力にも対応、更に複数台を同時制御できるストロボシステムや、10万回耐久のシャッターユニット、高速なレリースラグなど、使っていて気持ち良いことだらけのシステムなのである。このカメラにS3Proを凌ぐCCDが乗るというのだから、ときめかずにはいられない。もっともこれらのNikonのシステムがそのまま使えるか否かは現時点では良く判らないのだが。(バッテリとかバッテリグリップとかGPSとかストロボとかは共用できると良いのだが)

 しかし、その最大の魅力であるCCDに関しては今回の発表はいささかパンチ不足なのだ。
 先ず、新型なら記録画素数・実効画素数・実画素数が増えるというのが一般的な方向だが、これらはS3Proと同一スペックなのである。
 ただ、最高撮影感度が従来の倍のISO3200相当になっており、高感度ノイズの低いFUJIFILMのカメラであるので、高感度での絵がどの程度がんばってくれるのかは大変興味があるところだ。

 S5proがどんなカメラなのか、買うに値するカメラなのかは、来年3月以降と噂される発売の時期わ待たねばならないだろうし、撮影コマ数が秒3コマ程度のエントリ級と同等のレベルに抑えられるのか、それとも中・上級機としての標準であろう秒5コマ程度のレスポンスに優れたものになるのかで、その魅力もかなり変わって来るに違いない。

 ただのD200の形をしたS3Proに留まるのか、D200の殻を纏った珠玉の名機となるのか、これから発売までじっくりと見据えていこうと思う。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://sa-blog.asablo.jp/blog/2006/10/24/572670/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。